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「やめーぃ!」
突然肇らの背後から聞こえた叫び声に村人たちの動きが止まった。
村人たち 「炎壊(エンカイ)さん!」
炎壊と呼ばれた無精髭を生やした中年の男は肇らの傍まで来ると村人たちを見回した。
炎壊 「この者たちが盗賊に見えるか?盗賊なら戸を叩くようなまねはせん。旅人を無実で殺すは太平道の奴らと同じぞ!」
村人 「しかし……。」
炎壊 「この者たちは見るからに悪意などあるようには見えぬ!武器をしまえ!」
炎壊にそう言われた村人たちは素直に武器を下ろした。
炎壊 「このようなご無礼お許し下され。時代が時代なだけに村人たちも神経質になっておるのだ。詫びとはなんだが、我が家で休まれよ。」
炎壊にそう言われ、3人は戸惑ったが、助けてくれそうなので付いていくことにした。
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