日比谷と圭廉

24/24
9440人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
日比谷 「盧植さんの方が化け物だ…。」 日比谷は自分の腫れた右頬さすりながらボソッと呟いた。 盧植が幕舎を出てから何曼が入ってきた。 何曼 「なぜ盧植将軍はあんなに笑っていたのですか?」 何曼は入ってくるなり、日比谷に問う。 日比谷 「俺が素直になったからかな。」 何曼 「そうなのですか!?では明日は嵐ですな!」 日比谷 「なにぃ!?お前それどういう意味だ!?」 日比谷は何曼の言葉に、いつも通りの日比谷で返す。 何曼 「そのままの意味ですよ。しかし日比谷様。早く怪我治して下さいよ。化け物みたいで見てられないですよ。」 日比谷 「うるせぇ!まあ さっさとこの怪我治さねぇとな。あの圭廉とかいう奴に負けてられんしな。」 日比谷はそう言うと圭廉の顔を浮かべ、ライバル心を燃やした。 こうして日比谷の長い1日は終わった。
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!