都へ

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炎壊たちは宿に入り、宿泊代を払った。 肇たちの所持していた20万の金が、半分近く宿泊代で出ていった。 肇 「高すぎだろ。」 炎壊 「お前がここがいいって言ったんだ。 ごちゃごちゃ言うな。」 あまりの宿泊代の高さに愚痴を言ったが炎壊に諌められた。 そして宿の主人に部屋に案内される途中、商人とその護衛らしき一団に出くわした。 恐らくその商人は見たかんじ、まだ30歳になっているかなっていないかというくらいであった。 肇らがじろじろと見ているとその商人はその視線に気づき、こちらを向いた。 商人 「これはどうされたのですか?」 日比谷の背中でぐったりとする純を見た商人は驚いた様子でそう聞いた。 肇 「こいつ馬乗りすぎてケツ切れたんです。」 肇がそう説明すると、商人は気の毒そうな表情で頷いた。 炎壊 「あなたは見たかんじ商人ですね。ここで商売をされているのですか?」 商人 「いえ、もともとは故郷で商売をしていたのですが、洛陽で商売しようと思い、今はそちらに向かっております。」
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