覇者(上)

儀式

～山鳴高校 ３年２組の教室～

この物語の主人公、内藤肇(ﾅｲﾄｳﾊｼﾞﾒ)はその仲が良い村本純(ﾑﾗﾓﾄｼﾞｭﾝ)と世界史の授業中に日本史の受験勉強をしていた。

肇と純は野球部であり、最後の夏の大会まで後１ヶ月であった。

肇は４番でエースであり、高い身体能力を持っていた。

純も１番でショートと脚の速さは驚くべきものであり、勉強も非常にできた。

現在行われている世界史の授業は必修だが、世界史を受験に使う生徒は少ないため、授業を聞いている生徒はほとんどいない。

純 ｢江戸幕府成立は何年？｣

肇 ｢1603年。…もうちょいマシな問題出せよ｡簡単過ぎて眠たくなってきた｡｣

肇が眠たそうに目を擦りながらそう言った。
肇は日本史の模試では常に満点近くをとるほど歴史を得意としていた。