都へ

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(この小僧強い…!) その黄巾賊は肇の強さに驚いた。 肇はつばぜり合いに持ち込むと、そのまま力で斬り殺そうとした。 すると黄巾賊の剣が古かったのか、突然その剣は折れた。 「どうやら私の武運も尽きたようだ。さあ斬れ。」 黄巾賊の武将はそう言うと、座り込み潔く首を差し出した。 肇 「お前名前は?」 「これから死ぬ者に名前を聞くなどわけのわからん奴だ。まあいい。私の名前は何儀(カギ)だ。」 肇 「では何儀よ!今あんたが黄巾賊にいることに自分が納得してるかよく考えろ!あんたの剣は何か迷ってたぜ!じゃあ急ぐからあばよ!」 肇はそう言うと、張平を連れて裏門へ行こうとした。 何儀 「待て!わしを斬らぬのか?」 肇 「あんたが本当に悪い奴だなんて思えねぇ!」
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