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何儀 「お前の名前は?」
馬に乗り張平と共に行こうとする肇に何儀がそう聞いた。
肇 「俺は肇だ!」
肇はそう言うと、手を挙げながら去っていった。
肇が去った後も何儀はしばらく座っていた。
すると、
「おーい 何儀!」
何儀に向かって走ってくる2人の若武者がいた。
何儀 「おぉー。黄邵(コウショウ)、何曼(カマン)!」
向かって来る2人を見て何儀はそう言った。
黄邵 「大丈夫か 何儀!どっかやられたのか?」
黄邵が心配そうに何儀にそう聞いたが、何儀は首を左右に振った。
何儀 「それより俺すげぇ奴と会ったかも。」
何曼 「すげぇ奴?そんな強い奴と会ったのか?」
何儀 「武だけじゃねぇ。何か人に惹かれるもんを持ってやがった。」
何儀はそう言って肇たちが去って行った方向を見つめた。
何儀 「次会う時まで死ぬなよ 肇。」
何儀は肇が走り去った方を見てそう呟いた。
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