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炎壊 「いえいえ。私たちはそこまでたいしたことはしていません。」
日比谷 「いいってことよ。」
日比谷は得意げな顔をしてそう言った。
すると張平が肇の元へきて
張平 「肇殿 、これを受け取って下さい。」
と言い、肇に短刀を渡した。
その短刀は金色に輝いており、見るからに価値が高そうな刀であった。
肇 「こ、こんな高そうな物貰えないですよ!」
肇はそう言うと慌てて短刀を返そうとした。
張平 「どうか受け取って下さい。あなたは今後世に出て行く人と私は確信いたしました。この短刀は私の宝でございます。しかし私のような商人が持っていても売る気がないので何の価値もありません。肇殿のようにお強く、優しい心の持ち主に持たれた方がこの刀も喜ぶでしょう。」
肇 「そんなこと言われてもなぁー。」
あまりに高そうな物なので肇はどうしても貰う気になれなかった。
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