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日比谷はそうしてしばらく黄巾賊が逃げていくのを岩の陰から見ていた。
すると突然後ろから
「うわぁ!!!」
という声が聞こえた。
日比谷は驚いて後ろを振り返ると、そこには1人の黄巾兵がいた。
黄巾兵 「なんだ、先着がいたのか。俺も一緒に隠れさせてくれよ。」
その黄巾兵は意外にも日比谷に斬り掛かっては来ず、日比谷の横に来て身を屈ませた。
日比谷のは武装もせずに汚らしい格好をしていたので同じ黄巾兵と思われたのだろう。
日比谷は敵なのだが、どうも斬る気にはなれず、一緒に隠れていた。
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