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孫夏は奇襲攻撃を得意としており、至る所に罠をしかけていた。
朱儁 「だが、このままでは埒が明かぬ。何か良い策はないか?」
朱儁は困り果てた表情で各将に策を求めた。
朱儁は都での宦官たちの動きも気になり、かなり疲れている。
都では曹操がうまく流言を流して宦官たちを黙らせているが、やはりこの遠い地では不安なのだろう。
純 「山に火をかけては?」
純は頭に過ぎったことをそのまま口に出した。
一瞬、議場が凍り付いた。
朱儁 「なかなか惨いことを申すなぁ…。このように木々が生い茂っていれば、敵は全員丸焼けだ。それにこの山の木々はかなり広範囲に広がっている。そこに火を放てば、燃え広がり、近くの村にまで被害が出るやもしれん。」
朱儁は顔を引き攣らせながらそう言った。
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