一話・出会い

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     神城高校の制服には胸のところにワッペンが刺繍されており、一年が赤、二年が青、三年が黄色となっている。 先程の生徒会長は三年生なので黄色だった。 ?「遅くなってすいません。私は生徒会会計を勤めています、桜井 雫[サクライ シズク]と申します。」 教室のみんなが彼女を見て 「綺麗///」 と、声を溢している。彼女の容姿は腰くらいまで伸びた黒い髪、出るとこは出て、絞まるとこは絞まった身体つき、見たものの心奥まで見透かしてしまいそうな透き通った瞳。それは、否、彼女こそが大和撫子と呼ばれるに相応しいだろう。 同性の先生や女子生徒までが皆見惚れている。 明希を除いた皆が。          
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