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?「おい、お前俺様が誰だかわかってんだろうな?」
ぶつかった相手が悪すぎた。ぶつかった相手は、
雫「西原 楊旗[ニシハラ ヤンキ]先輩。」
生徒会でも一番マークされている三年生の西原 楊旗。自称神城の27代目番長。元空手部主将らしく手に負えないでいる。
楊「ん?お、てめぇ結構かわいいじゃねぇか。」
彼はそう言うと私を舐め回すように下から上へと見る。
楊「おい、お前確か桜井 雫だよな。今回のことは俺の女になれば忘れてやるよ。」
雫「っ!」
急いでこの場を逃げようとするがいつの間にか多くの人に囲まれて動けなくなっている。
楊「おい、逃げようなんて考えるなよ、俺のモノになれば許してやるって言っ 『パチン』 ───!」
言い寄りながら、私の頬に伸ばしてきた手を反射的に払ってしまう。
楊「てめぇ、女だからっていい気になってんじゃねえー!」
目の前で拳を降り下ろそうとするのを見て、次にくる痛みを覚悟して目を閉じる。
雫「・・・・・あれ?」
いつまで経っても何も起きない。さっき何かをつかむような音が聞こえただけだ。おそるおそる目を開けると、
誰かが私の後ろから番長の拳を止めている。番長も止まっている。
?「そんなことで、人を殴ってんじゃねぇよ。」
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