二話・テスト勉学

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明「ああ、心配するな俺はもう終わった。隆二、その問題は教科書よりそっちの問題集の23ページを見た方が分かりやすい。それから、森鞍も問題集の基本問題から解いていった方がいい。」 隆二の反撃を受け流し、横目で森鞍の方を見ると、国語の教科書と睨み合っていたのでアドバイス。 葵「ありがとう。え、え~!もう勉強お仕舞いなの?」 椿「そうよ、私達が終わるまで一緒にやろうよ。」 2人までそんなことを言ってくる。 仕方ない。 明「わかった、わかった。」 鞄からルーズリーフを取り出し、シャーペンを走らせる。 しばらく、静かに勉強をしていると、先輩が 雫「う~ん、どうしよ。」 と、唸りながら頭を抱えている。覗き込むと、 英語の長文読解で悩んでいる。本文には先輩の字で沢山書き込まれている。 明「どうしたんですか?」 雫「ちょっと訳が解らなくてね。」 よく見ると、下から二行目の文章の訳が書かれていない。 明「此処は、この絵を見て神秘的に感じたり、モナリザの微笑みを思い出す人もいるでしょう。と、訳せば綺麗に訳せます。」 雫「え?ありがとう。でも、それで本当に大丈夫?」 訳したが、いきなりそんなことを言えば、戸惑うだろう。口を開こうとしたら、 椿「先輩、明希は25ヵ国の言語をマスターしてますから。英語で間違うことはありませんよ。」 と、先に言われてしまう。だが、 明「27だ。」 椿「そんなの気にしたら負けだよ?」 明「何に?」 椿「そんなの知らない。」 そんなことを言い合っていると、 隆「明希、椿ちゃん、2人が固まちゃったよ。」    
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