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いきなり頭を押さえ、叫び出す明希君に戸惑う私達に対し、隆二君と椿ちゃんは焦りながらも冷静に対処しようとしている。
隆「危ね。」
隆二君は倒れる明希君を支え、口を開く。
隆「悪いけど、今日はここでお開き。椿ちゃん、明希をちょっと見てて。」
葵&雫『え、え!』
椿「わかった、任して。」
そう言うと、携帯を出すと何処かへ電話をしだす。
隆「もしもし、黒石です。明希のことではい、そうです。迎えをお願いできませんか?ありがとうございます。」
隆二君は電話を終え、明希君を背中に背負う。
隆「それじゃ、みんな帰ろっか?迎えがすぐに来るし。」
笑顔でそう言っているが、有無を言わせぬ口調。
隆二君に従い、荷物を仕舞い、玄関へと足を運ぶ。
その間沈黙が私達を包む。それに耐えられなくなり、そして、先程のことが気になり口を開く。
雫「隆二君。」
隆「はい。なんですか?」
雫「明希君、どうしたんですか?」
隆&椿『っ!』
隆「・・・。明希も色々あるんです。すいません、これは俺が勝手に言っていいことじゃないので、明希が自分で言うまで聞かないでやってください。」
雫「そうですね。ごめんなさい。」
そうだよね。明希君が言わないってことは言いたくないことだもんね。いつか言ってくれるのかな?
隆二君との会話を終え、そんなことを考えながら歩いているうちに門の所まで行くと、白い車と一人の人が立っている。
白いリムジンにメイド服の女性!?
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