二話・テスト勉学

10/11
前へ
/69ページ
次へ
晴「おはようございます、明希様。ただいま森鞍様の御自宅に向かっております。」 明「そう。迷惑かけた。」 晴「いえ。」 明「で、なぜ空気が重い?・・・・桜井先輩が俺の過去でも聞こうとしたのか?」 雫「うっ!?」 図星を刺される。今までの会話を聞いていたのかな? 明「どうやら、当たりだな。悪いが今言えない。・・・なぁ、二人は目の前に人間でもない、動物でもないものが現れたら、それをなんと呼ぶ?」 雫「ん~、怪物?化け物ですかね。」 葵「化け物かな?」 多分誰もがそう言うと思う。 明「なら、ここでは化け物にしよう。その化け物が人の皮を被っていたら。」 雫&葵『恐いです。』 葵ちゃんとハモりそう言う。でも、何でこんなことを聞くんだろ? 明「そうか。ありがとう。」 答えを聞くと、窓の外を見ると笑う。でも、窓の外を見ていたような感じではなかった。 その時、車が止まる。 晴「森鞍様の御自宅に着きました。」 葵「あ、ありがとうございました。また明日。」 葵ちゃんはお礼を言い、車から降りていく。 晴「それでは、桜井様の御自宅に向かいます。」 雫「あ、はい。よろしくお願いします。」 葵ちゃんの家は私の家の近くだったんだ。 それからすぐに家に着く。 雫「ありがとうございました。」 また明日と言って三人と別れる。 雫「明希君、さっき何を見てたんだろ?」 家に入る前に自然とこぼれた。        
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加