一話・出会い

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    隆「え~。俺は明希と話がしたいの。本なんて読んでないでさぁ、話しよう。なぁ。」 しかし、隆二はめげることなく、明希の机の横にしゃがみこみ、ずっと話そうと言い続けている。 隆「なぁ、頼むから相手してくれよ、暇なんだよ。なぁ、なぁ。」 ついには、明希の肩を掴み左右に振りだす。  すると、明希は読んでいたページに指を挟み、本を閉じる。そして、 明「煩い、黙れ、触るな、近寄るな、それが嫌なら、死ね。」 と、口早に言いきる。 それを聞き、隆二は膝をついて負のオーラを身に纏っている。そして、何事もなかったかのように読書を再開する明希。 そこへ、 椿「ヤッホー♪りゅうそんなとこにいたら邪魔だよ。んで、明希何読んでるの?」 と、椿と葵がやって来る。椿は明希の肩に頭を乗せて覗き込んでいる。 椿「げっ!英語じゃん。」 椿は明希から離れて隆二を起こしている。 明「椿か、これは英語じゃない、独語だ。」 椿が言ったことに訂正を入れている。 椿「そ、そう。「椿ちゃん、隣の可愛い女の子は誰?」さっき友達になった葵よ。葵、自己紹介。」 葵「は、初めまして森鞍 葵と言います。」 隆「俺は黒石 隆二[クロイシ リュウジ]。よろしく、葵ちゃん。」 そう言って、隆二はニカッと笑う。その笑顔は周りにいる他の女子までも魅了する。彼はイケメンに該当するだろう。明希は更にそのうえをいくレベルで町を歩けば百人に百人が振り替える容姿の持ち主だ。 葵「よ、よろしくお願いします、黒石君。」 隆「俺のことは隆二で良いって。」 そう言ってまた笑う。すると、 椿「ほ、他の子にその笑顔を見せないで~!」 電光石火の如くスピードで抱きつく。 隆「ぐふっ!・・・わかったよ、椿ちゃん。あ、見て判るだろうけどさぁ、付き合ってるから。」 椿「うん。ありがとう//葵、ごめんね取り乱して。」 葵「ううん。いいよ。」 元に戻った椿が 椿「ほら、明希も。」 と、明希に自己紹介をするように促す。明希はチラッと顔をあげ、本を閉じて口を開く。 明「俺は「あ、朝の人!」岡崎 明希[オカザキ アキ]だ。」 が、葵が明希の顔を見て口を開く。 隆「なんだ明希、葵ちゃんと知り合いなのか?」 明「知り合いかは知らんが俺は今朝一度殺された。」          
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