魅城様へ

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「ん、やっぱり可愛いです」 「は、あ…も、やば…い」 「俺も、です」 二人の気持ちと同じように加速する律動、向日の甘い嬌声、日吉から洩れる堪えるような声 ─… 「…お前意地悪」 「今更ですよね」 「…一回しねよ」 「何回死んでも変わりませんよ?」 「…それもそうだな」 情事後の処理を終えれば落ち着いてきた向日からの言葉に返す日吉、 和むような雰囲気を醸し出しながらもふと日吉が向日の頬に手を添えれば当たり前かのように目を伏せる向日に日吉が口を開く 「向日さんってさ」 「…キスしねーのかよ」 「…いや、しますけど、俺を待ってる向日さんの顔って可愛いよね」 平然と恥ずかしい言葉を言ってくる日吉に一気に顔を赤らめる向日 「なっ、お前しつけーよ…!」 「本当の事ですから」 一言だけ伝えれば重ねられる唇 「…帰りましょうか」 「おぶれバカ…」 「分かってますよ、今日は俺んとこに泊るんですよね」 「当たり前だろ…」 「母に連絡しておきましたしね」「いつの間に…」 「貴方が泊まるって言った後です」 「はえー」 「当たり前ですよ」 「ふーん」       END →あとがき
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