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「………っ……」
今日はいつもより頭が重い朝だった。
俺がゆっくりと体を起こすと、もう谷口は何処かに行ってしまったようだった。
周りは空になったジュースの缶やパンの袋で一杯で、窓も開いていて、冬の寒い風が部屋に入って来ていた。
「……寒い…こんな時期に誰だよ窓開けたの…」
そう言って窓を閉めるために俺--坂下皆都は布団から立ち上がった。
私立鶴峯西高校。
俺の通っているこの学校には寮が設置されている。
学校に登録すれば、生徒なら誰でも部屋を借りる事が出来る。ただし、一つの部屋に二人入らないといけないので俺は昔からの親友である谷口真也と同じ部屋で住んでいる。
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