一章

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確か谷口の家は近くの神社だったはず。 年末は忙しいだろうからな…… 手紙に書いてあった通り、トイレやキッチンなどの辺りは全て片付けてあってこの部屋を片付ければ終わるようにはなっていた。 「……どーせならこの部屋もやってくれたらよかったのに」 まあ少しぐらいお前もやれって事だろうな…… そう思いながら俺は最後の袋を捨てて、昨日用意した荷物を持って部屋を出た。 ………………………………… 「はい、確かに預かりました!」 寮の入口近くにある寮長室。 そこにいる寮長に鍵を渡して外に出た。 冬休み一日目だからだろうか、まだ生徒はちらほらいる。 周りからはこれからの予定を話し合う声が聞こえたりしている。 俺には関係ない話だな……
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