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背丈は昔から小さく、百五十センチくらい……だろうか。それぐらいしかない。
そんな体でよくこんな大きな荷物を運べたものだ。
「手伝おうか?」
俺は近くに転がっていた荷物を一つ持ち上げた。
……案外重い。
「……いいの?」
「まあ家近いし、一人じゃ大変だろ?」
「…うん、じゃあ……お願いしようかな………」
そう行って、恵は俺の隣で歩き出した。
………女子の荷物ってなんでこんなに重いのかな…?
左手にある俺の荷物の中には、多少の着替えと教科書が少し入っている程度である。
(何入っているのか聞くのは野暮だな……)
ただ恵なら普通に答えてしまいそうなので怖い。
「……皆都?」
「……んあ!?」
突然の声で変な声が聞こえてしまった。
「……どうしたの?急に静かになって…?」
「え?ああ……何でもないよ…」
「……変な皆都…」
と言って恵は少し笑いながらまた歩き出した。
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