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「そうか、き、貴様は漆黒の死神……」
大鎌が振り下ろされ、当たり一面、血しぶきが舞い散った。
体が真っ二つに引き裂かれ、無惨な姿そのものであった。
「ふふふ、任務了解……ん?」
カランと音がした。
そう近くに人が居たのだ。
もしやこの惨状を目撃されたに違いない、そう考えるには容易い。
「面倒な」
漆黒の死神と呼ばれた者が、その目撃した人物を殺すために、闇夜へと姿を消す……。
シグルドは今までにない程、必死に逃げていた。
「マジかよ!?あれ!?」
生きてる内に、人が殺す場面など出くわすなど想像が出来なかった。
ましてや、今日の朝見た事件のニュース……まさかあれの犯人じゃないか?とシグルドは頭の内で考えた。
そう思うと、一様に恐怖に駆られる。
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