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銀髪で肩まで伸ばした髪、年は18歳くらいであろう。走る勢いのまま目的の家まで到着すると、深呼吸をし呼吸を落ち着かせ、どんどんと扉を叩いた。
「シャンカルっ、シャンカルいる?」
時間は昼前。扉はすぐに開き、一人の女性がひょっこりと顔を見せた。栗色の髪をし、茶色の瞳を少しばかり楽しげに揺らしながら、女性シャンカルは首をかしげた。
「こんにちは、ギル。そんな慌ててどうしたの?」
ギルと呼ばれた青年は、「これを見ろよ」と持っていた紙をばんっと広げてみせた。シャンカルはまじまじと見つめ、「まぁっ」と声をあげる。
「これ、<スリバチ森>の地図じゃない。どこで拾ったの?」
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