2年 5月〈日常〉

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*渚side* 朝が来た…。 いつもの憂鬱な朝だ…。 カーテンの隙間から朝日が射し込んで頬にあたる。 あつい… 寝返りをうち枕に顔を埋める。 外からは、 「あら、奥さんおはようございますぅ~」 やら 「聞いて下さいよ!うちの旦那ったらね……」 などと言いながらゴミ出しをするオバサン達の笑い声と話し声が響く。 そして、どんどん朝の井戸端会議が激化してくる。 言っちゃいけないけど、正直うるさい。 しかし、日頃家事に追われ鬱憤を晴らせない主婦達にとっては仕方ないことだ。 まぁ、そんなこといつもの事だしどーでもいい… チャラ~ラ~ラ~♪ 静かな部屋にケータイの着信音が鳴り響く。 うぜぇ… 俺、こんな着メロにしたっけ? ベッドの上で再び寝返りを打ちながら聞かなかったことにして、枕の中に顔を埋める。 数分、鳴り止むのを待っていたが、全く一向に鳴り止む気配がない。 「はぁ~」 一回ため息をつくと、渋々テーブルの上のケータイに手を伸ばした。 しかし… あと2、3センチくらいだろうか、とどかない… その時…
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