素面でテンション高い学生は考えたらエラい

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「…俺は何のカミサマなんですか?」 唾を何度も飲み込みながら出た声は掠れてしまった。 ふ…とプローメーテウスとアフロディーテが瞳を見交わす。 ハデスはそっぽを向いたままだ。 「…そうだね…」 優しく、 なだめるようにプローメーテウスが恭弥を見やった。 「変に時間を置くより、一気に話した方がいいのかなぁ。 …恭弥君… 君は何のカミサマかと聞かれたら正直答えようがない」 ぴくり…と恭弥の頬が引きつれた。 プローメーテウスの言葉を、 一言一句聞き漏らすまいと食い入るように見つめ返している。
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