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思えば、俺の人生…って言っても15年だけど…なんか、ぼんやりダルダルにやってきた気がする。
成績もビリじゃないけど、下から数えた方が早いし。
(だから高校受かった時は死ぬほどビックリした。マークシート方式は四択だから奇跡が起きたのかも知れない)
運動神経もよくなくて、先生やクラスメイトにしてみても、
『神威恭弥?確かうちのクラスにいたなぁ』
みたいな、可もなく不可もなく。
中学時代は、なんちゃってテニス部だった。
それも小学校からの幼なじみが無理矢理誘ったからで。
(違う高校になったけど)
炎天下の中の練習とか一回も試合にでたこと無いのに参加してる俺は、端から見たらバカみたいだったかも知れないけど、途中で投げ出す方が嫌だった。
…退部届け書くのとか、幼なじみや顧問に辞める理由聞かれたり、言い訳したりとか。
とりあえず毎日学校行って、うちに帰ってご飯食べて風呂入って寝たら、一日は終わる。
マンガ読んでたら、いいとこで母さんが
『恭ちゃん、お風呂入りなさぁい』
とか言ってきた時に、うるさいなぁ…とか思うけど、口にでることはなくておとなしくお風呂に入る。
…学校の友達だって。
いじめたりはないけど、特別な親友はいない。
俺と同じタイプの人間で群れて、学校生活は普通に送れた。
俺がこの世から消えたって、みんな一回は探すけど、三日もしたら諦めそう…多分…絶対。
だから、高校生活も彼女は欲しいなぁとは思うけど、やっぱり可もなく不可もなくでやってくんだと思ってた…のに。
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