第1章

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パソコンの横に置かれている時計が、静かに音をたて始める。 雅桔は時計の音を止め、席を立った。 朝に買っておいた昼食を持ち、給湯室へ向かう。 中からは換気扇の音が聞こえていた。 「お疲れさん」 挨拶して来た先客は、主任の南里八尋。 換気扇の下で煙草を吸っていた。 雅桔は会釈して給湯室に入る。 ポットの再沸騰のボタンを押し、袋からカップ麺を取り出す。 ビニールを静かに剥がし始めた。
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