いつの日も

第１章

黙ってその行動を見ていた八尋は、煙草を口から離し、換気扇へ煙を吐き出した。

「え、なにおまえ。飯それだけ？」

流し台に腰掛けたまま雅桔を凝視する。

雅桔は無表情のまま、一旦八尋の方を向くものの、目は合わさずに軽く頷いた。

「腹減るだろーそれだけじゃ」

否定するかの様に、黙ってポットからお湯を注ぐ雅桔。

その時、冷蔵庫の上にある電子レンジが、チンッと鳴った。

「お、温まったかな」