第1章

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慌てて自分の元へ引き寄せ、灰皿で揉み消した。 お湯を入れ終えた雅桔は、会釈して給湯室を出て行こうとする。 「そんなんばっか食ってるからそんな細いんだぞー。ちゃんと栄養あるもの食えよー」 背中に向けられた声にも反応する事はなく、雅桔は給湯室を後にした。 「愛想ねぇなぁ」 一人残された八尋。 新しく上司になった身分としては、あんな態度の奴もいるだろうと思い直す。 手元の弁当を見る。
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