第一章~絶望の始まり~

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池内 聖奈「な、何よ!そんな言い方ないんじゃないの?私の気持ちも知りもしないで!もういいわよ!大和なんか知らないから!!大和のバカ!!!」 聖奈はそう言うと大和の頬を強く叩くと聖奈の目から溢れ出ている涙を手で拭うと聖奈は大和に背を向け女子寮へと走って帰って行った。 血野神 大和「いってえ!何もここまで強くぶつ必要ねえじゃんか!」 オレは聖奈に叩かれた頬を手で抑えながら聖奈の後ろ姿を目で追いかけていたその時、雷覇がオレの肩を軽く叩いた。 林山 雷覇「今のは大和お前が悪い!!」 雷覇はオレの目を真っ直ぐに見ながら言う。 血野神 大和「なんで今のはオレが悪いんだよ!オレはただその・・・何て言うかあいつが寮長に怒られたらイヤな思いするだろ?だから、早く寮に帰れって言っただけで・・・。」 オレはつい二人に言い訳をしてしまった。 すると、凍也がオレの肩を叩きながら言った。 清水 凍也「少しは素直になれよ!ホントは聖奈と一緒に帰りたかったんだろ?聖奈もきっとそうだったんじゃないか?まぁ、とりあえず今日はもう時間的にも無理だし明日聖奈に謝れよ!なっ!!」 凍也はそう言うとオレの背中を叩いた。 血野神 大和「・・・う、うん!」 オレは小さく頷いて小さな声で答えるとオレ達は寮の中へと入っていった。
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