責任という苦さ

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頭の中が真っ白になった。 「真希姉・・・嘘っていって!ねぇ?笑って冗談って言って?」 「凜!落ち着いて!車に乗って?」 取り敢えず車に乗った。 何も話さない凜を見て、真希は心を痛めた。 病院につくと、手術室のランプがついていて、椅子には泣き崩れた香織がいた。 「香織・・・」 「凜・・・」 「香織・・・ごめんね・・・私が無責任だったから・・・」 「凜の所為じゃない」 「ッ私を責めてよ・・・あんたの所為だって言ってくれなきゃ・・・私・・・」 そのまま二人で泣いた。 お願い・・・ 神様、私はどうなってもいい。 だから――― 希を助けて―――― 希の・・・ 否、希と香織の幸せを・・・ 奪わないで――――――――――
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