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ゆっくり進む馬の後を早足でついて行きながら一徹は「後ろ乗せてよ!」と叫ぶが曹操は男は乗せんと言うばかりであった。
「ケチ」
と一言呟きまた文句をおりまぜた独り言を始めた。
そうこうしてるうちに屋敷らしき場所に着き曹操は馬から降りて戸をあけ一言「入れ」と言った。
一徹はムッとしながら屋敷に入っていきムッとしながら席に着く、席に着いたと同時に曹操は手を鳴らし侍女達に食事を運ばせた。
「食いながらで良い、わしの話を聞け」
一徹は肉を頬張りながらうなずいていた。
「今、わしらはある族共の殲滅に力を注いでいる、単刀直入に言うがわしの軍に加わって欲しい。礼ならはずむ」
一徹は口をモゴモゴさせながら礼は要らないがしばらくここを宿にしたいと条件を提示した。
曹操はうむと軽くうなずいて席を立ち奥の部屋に消えて行った、そして数分もたたないうちに戻って来た。
「見たところ丸腰だな、丸腰では心細いだろうわしの刀をくれてやる」と一振りの刀を一徹に渡し「あんがとっす」と意味の分からない敬語を使い一徹は礼をした。
「明日はわしの従兄弟に挨拶に行け、詳しい話はそれからだ」と曹操は言い残し奥の部屋に帰って行った。
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