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待つこと数時間でまだ無名に近かった頃の劉備、孫堅軍と合流し一行は敵本陣を目指しつき進む。
一徹としてはやはり劉備軍の中で異様にでかく長い顎髭を生やした巨漢関雲長、後の猛将関羽が気になる訳で凝視していたが関羽は一向に視線をよこさなかった。
大ファンのアイドルに声援を送ったのに虚しくシカトされたのと似た虚しさで一徹は少しテンション下がり気味だったのだがそれはおかまい無しに連合軍一向は本陣にたどり着いた。
一陣は怯む事無く衝車と呼ばれる突起のついた車の様なもので門を突き破り一気になだれこんだ。
一徹は門を抜け周りの兵を吹っ飛ばしながら敵将董卓・・・らしき将を探した。
「董卓ってどんなヤツだろ?」
城内を駆け周りながら大きな声で独り言を発っしていた。
すると前に紅い馬に股がった派手な鎧をつけている男を発見して斬りかかろうと刀を振りかざすと一徹は驚愕した、自分より先に攻撃していた味方兵が一薙ぎで城の外まで吹っ飛ばされていたのである。
一徹はその紅い馬でもしやと思いたち周りの兵のこの声で確信した。
「りょ・・・呂布だ!!呂布がでたぁ~!」
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