鬼神・呂布

6/7
前へ
/73ページ
次へ
「呂布・・・呂布奉先か・・・」 一徹が呟くと呂布はこちらに気付きふんっと鼻を鳴らした。 「逃げんのか?雑魚」 呂布は見下した目で見つめていた。 「雑魚かどうか試してみるかい?」 一徹は刀を抜いた。 一方、は敵本陣門前で淵と惇の到着を待っていた。 「そんなに早くは片付かぬか・・・」 曹操はふぅっとため息を吐くと敵本陣の方を振り返り「一徹は・・・」と思い始めた瞬間本陣奥で凄まじい怒号を聞いた。 「む!噂に聞いた鬼神・呂布の仕業か!?」 曹操は淵と惇の到着を待たず複数の兵を従え怒号のした場所へ向かうのであった。 曹操が馬を走らせ呂布の場所にたどり着いた頃には周りは平野と化していた。 呂布の一振りが壁を破壊し一徹の一振りが建物を粉砕した・・・「やはり一徹は鬼神であったか」曹操はニヤッと笑い引き連れた兵に一徹を支援するように命令し自分は総大将董卓を目指した。 「来るな!吹っ飛ばされるぞ!」 一徹は援護をしようとした兵に叫びまた刀を呂布に振り下ろした呂布は歯を食いしばりながら攻撃を防ぎ「少しは骨のあるヤツがいるようだな」と苦笑した。 呂布と一徹の戦いは長い事続き、董卓の本陣が傾き連合軍の勝利は目前になっても続いた。 曹操が連合本陣に引き返しながら「一徹!!呂布はもうよい!一旦本陣に引き返し体制を立て直し董卓を討つ!!」 しかし一徹は「引かない!!」と言い放ち呂布と撃ち合いを続けた、曹操はチッと舌打ちをして本陣に引いた。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

65人が本棚に入れています
本棚に追加