独り言が趣味

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「今日も楽だったな」 一人でブツブツ呟きながら暗い街頭を歩く高校生がいた。 彼の名前は才賀 一徹 (さいが いってつ) 今日も剣道大会で軽く優勝を決めて来た帰り道だ。 「皆踏み込みが甘いね、踏み込みが・・・ブツブツ」 今だけみればただの気違いだが一応世で言うエリート組、産まれてこの方剣道、柔道、弓道では負け知らずの属に言う天才というやつ。 「弱すぎて楽しくないね」 青年は少し声をあらげながら独り言を続ける。 「もっと強いのと戦ってみたい・・・三国史や戦国に出てくる英雄みたいなヤツと」 無理がある・・・ 青年はさらに独り言を呟きながら歩いて行く
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