暗やみからの脱出

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ヤツは力ずくで私を縛る。 足も手も身体も羽も… 普段は小さくたたんで背中に収められている羽 でも、今は縛られ仰向けにされている。 荒い息と共に冷たい床に押さえ付けられ、羽が折れてしまいそう。 痛い… 羽も背中も心も…下肢も… いつまでこんな事、続くんだろう? どうしてこんな事ばかりするんだろう? ヤツは何度も私の中に入ってくる。 入ってきては荒らし回り、汚していく。 その度、ヤツの質問に満足するように応えなければ、これは終わらない。 でも、もう下肢には感覚がない。 「どう?イケる?」 「ん……。」  「背中、痛そうだね?大丈夫?」 肩から背中をいやらしく触りながら、ヤツは聞く。 「床が硬いから……。」 「そのほうが、僕を感じ取れるでしょ?」 ヤツの骨っぽい腰も痛い。 腰骨同士の音が鳴りそうなくらいに打ち付ける。 「さあ、もっと熱くして…でないと、ご褒美は無しだよ?」 ご褒美が欲しいのはヤツの方だ。 「下さい…ごほうび…。」 ギラギラした目が私を刺す。 「欲しいの?じゃあ、あげるよ。僕がご褒美をあげる時に、君は最大にそのいやらしい器を広げて……ぐっ………」 ヤツは言い終わらないうちに汚しはじめる。 汚れる…汚される……
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