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『大体あんたらが飯抜きにしたりちゃんとした休暇取れねーから屯所を出たのに……ブツブツ』
と心の中でブツブツ言っていると土方が
「……ほら」
「これは………」
おにぎりとは程遠い飯を愛美に渡す
「悪かったな………お前の気持ち考えないでよ」
「何の事やら……パク」
愛美は不機嫌ながらもおにぎりではない飯の塊を食べて土方にそっぽを向く
「総司に聞いた……確かにお前の事考えてなかったな……
それで怒るのは…当然だよな」
「だから?それだけ言いたいだけでしょう…どうせ明日からまた私をこき使うんだから」
どんなに格好いい言葉並べても許してやんないんだから
「愛美……お前は新選組が嫌いか?」
「えっ?」
「俺は新選組を大きくしたくてな……ただの百姓の集まりではなくてな……その為なら俺は鬼でも天狗になる」
土方は月を見ながら目を細めて話し始める
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