誰よりも早く

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愛美はそのままペタリとその場に座り両手を広げて 「わ、私の負け…ですね…ウル こんなにやられて私はもう味方を傷つけたくありません お願いします、私に向かって一斉に投げつけてきてください」 まるで雨の日にダンボールの中で鳴きそうな捨て犬みたいな声と姿で見せれば 「「「…うっ[や、やれない]」」」 隊士達はけっこう純情な人々が多い為愛美に[攻撃する]という行為が出来ないでいると 「愛美チャンに当てるのは可哀想だと思った方々 やるなら土方副長をやりなさい」 眼鏡を光らせた山南が敵の隊に言えば今まさに愛美に攻撃しようとした隊士達が味方である土方に向かって一斉に投げつけていく 「きたねーぞ!?」 土方の叫び声が響いて愛美達の隊が勝つのであった
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