時を越え京へ

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「海里さん、着きましたよ。屯所です」 「此処が屯所ですかぁ~!おっきいですねぇ~」 海里の目の前には、広い昔作りの家(?)が建っている。 予想していたより大きかったため思わず、ぽけぇ~っと口を開いてしまう。 クスクスッ 「海里さん、口くち!空いてますよ」 「あ!あぁ!!…あはっあはは…」 海里は、間抜けにも口を開けていた恥ずかしさを笑って誤魔化した。 「さぁ!入ってください。あ、その“じてんしゃ”と言うものはそこの隅に置いといてください」 「はぁーい」 言われた通り自転車を停めると、鞄を持って沖田の後に続いた。
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