時を越え京へ

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スパーン!! 「土方さーん!変わった方連れてきましたよー」 沖田が勝手に開けた部屋の中には、キセルを吹かしながら書類に目を通す… 沖田と同様、黒髪を上で縛った男の人が居た。 「総司ぃぃい!!何度言やぁ分かる!!勝手に開けんじゃねぇぇえ!!」 土方と呼ばれる男は激怒するが、そんなことお構い無しに沖田はズンズンと部屋のなかに入る。 「海里さん。入って良いですよー」 「おい!聞けっ!!」 「失礼しまーす♪」 「どうぞ。寛いでください」 「勝手に話進めんじゃねぇぇえぇえ!!」 沖田は土方の叫びを無視し、話を続ける。 「それより土方さん。サッさと話初めて下さいっ。私この後、海里さんと甘味処に出掛ける約束したんです」 自分で土方を無視しときながら随分勝手な言いようだ。 だが、これは毎度の事であり…土方は諦めたようだった。
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