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「今ので何周目ー?」
「これで三周目だな」
「なー。どっちが勝つと思うー?」
「俺、副長が追い付くに晩の焼魚~」
「じゃぁ、俺は隊長が逃げ切るに漬け物で」
「他に賭ける奴いるか~?」
一方、倉庫付近の茂みでは
先程難を逃れた隊士達が逃げ回る三人と
一人を見て、何やら盛り上がっていた。
「処であの女性は誰だ?」
「綺麗だよな…何で巻き込まれてんだ?」
「「「「「「「 …さぁ? 」」」」」」」
女性とは勿論、女装した山崎のことで
沖田に無理矢理引っ張られたのだが…。
茂みに隠れてる隊士達には知る由も無い。
屯所の周りをぐるぐると走り続ける
四人の周囲には、いつの間にやら
騒ぎを嗅ぎ付けた暇な隊士達が
見学しつつ、賭け事を始めている。
「お~。何事だ?盛り上がっているなー」
「き、きょ局長!!?」
団体が四周目を迎えたところで、
仕事の筈の局長近藤も例外ではなく…。
「ん?歳に総司に海里君と…山崎、君??
海里君は変わった物に乗っているな~。
ハハッ…面白そうだ。どれ、私も
息抜き序に観戦するとしよう」
大丈夫か?壬生浪士組…?
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