時を越え京へ

7/19
前へ
/296ページ
次へ
(…ん?誰かいる…!?) 少年はその人を見ようと神社から身を乗り出す。 「あーぁ、もぅ。さっきから五月蝿いですねぇ…私は今考え事をしているんです。話し掛けないでもらえます?それとも貴方達。……斬られたいんですか?」 青年は一瞬怪訝そうな顔をした後、にっこりと黒い笑顔で笑った。 「ッ!なっ!!」 「己ぇぇえ!黙って聞いておればズケズケとぉ!!」 (黙ってないだろ!!) 少年は心なかで男に向かってツッコむが、男達が青年に向かって刀を抜いた為、ギョッと驚いた。 (え!?何であの人たち刀なんか持ってんの!?…よく見れば変な格好してるし…) 「死ねぇぇえぇぇぇええ!!!」 男達が青年に斬りかかる。 「はぁ、仕方ないですねぇ……皆さんそんなに死にたいんですか」 だが、青年は落ち着いており、やれやれと刀を抜こうとした。 が…
/296ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4000人が本棚に入れています
本棚に追加