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この世界は既に一度滅んでいる。
遥か昔、人類は高度な技術を有していた。だが皮肉にもそれが人類が滅ぶ引金となった。
人類の身体が強烈なアレルギー反応を起こす異粒子が世界中に舞ったのだ。
強烈なアレルギーとはその異粒子がもつエネルギーに人類の身体が拒否反応を起こし、身体の内部から壊れていく現象だった。
それでも人類はただ滅びる事なく、特に異粒子汚染された地域を壁で塞ぐ事で隔離した。
のちに生まれた新人類は異粒子に抗体を得て、異粒子を利用する術を手に入れた。
その異粒子は『マナク』と呼ばれ水や空気などの万物に宿り、強いエネルギーを持っていた。
それを利用して水や空気や火を操る術を魔法。
魔法をいくつもの種類に分けたものを魔術と呼んだ。
もちろん異粒子『マナク』に抗体を得たのは人間だけでなく、人類以外の哺乳類だけでなく鳥類、爬虫類、魚類、両生類と様々な進化を遂げた。
その過程で鳥類と爬虫類が混ざり『ドラゴン』と呼ばれるものが現れたり、ただ単に人類以外の哺乳類が巨大化した『巨人』という者が現れたりもした。
世界中では『マナク』の濃度が頻繁に変わり、変わった地域ではこの様な者達が異常繁殖を起こし、人類を襲う様な事も起きた。
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