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当然人類はそれを黙って見てる訳もなく、使える魔法で対抗を始めた。
それが次第に様々な魔術を生み出し、いつしか生活を豊かにするだけではなく戦闘に置ける魔術も生み出していた。
しかしそれはあくまでも人類が自衛するためのものであり修得する者は限られていた。
普通の一般人はいわゆる『魔術学園』に行く事で日常的な魔術だけを習っていた。
しかしある日、巨大な壁で閉ざされていたはずの向こう側の世界から謎の生命体『アゲハ』と呼ばれる者達が突如、こちら側へと進行して来たのだ。
姿形は人類と似た者もいればかなりかけ離れた者もいる。
目的、及び攻撃手段は一切不明。というより戦いに関する者にしか教えられない。
そしてかなりの戦闘力をもつ『アゲハ』達に人類は魔術で対抗を始めたが、いかんせん戦闘魔術を使える者は少なくあまり良くない状況が長く続いた。
14年前までは。
――――パタン。
「なんで途中で教科書を閉じてるんです?世界史の先生に復習するように言われたんじゃないですか?グレン?」
少し休憩するつもりで教科書を閉じたグレンに少し怒った様な表情で見てくる少女がいる。
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