第1章†出会いと学園

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  ネオン・テールライト    グレンの幼なじみであり、『アーカム』という都市国家の王女様でもある。    背中の半分ぐらいまで伸びたピンク色の髪の毛と同じピンク色の瞳は誰もを優しい気持ちにさせる。といっても今はグレンに怒った表情を見せているが。    「昨日は一緒に帰る約束をしていたのに、いくら起こしても起きないし……」    ネオンは昨日のことをまだ根に持っているようで、グレンは少し意地悪そうな表情で答える。    「悪い、14年前の辺りの話になったもんでね」    「ッ……ごめんなさい」    彼の嘘(ある意味本当だが)にちゃんと反応してくれる幼なじみ。可愛いとしか言いようがないだろう。    「嘘だよ、ちょっと疲れたから休憩」    「!……バカ!!」    ネオンはそういうと涙目になりながら分厚い教科書を投げて来たので、グレンとりあえず避けて外の風に当たってくると言ってその場を逃げる事にした。      14年前……ここ最近で最も特別な発見は全て14年前に起こった。    グレンにとっても14年前はかなりの事が起きたのだが、まぁそこは置いておこう。
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