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─数分後─
─ガチャッ…
サ「お待たせ。」
沙羅は塔子に夏目の部屋を聞き上がってきた。
ナ「え…??もしかして沙羅…??」
サ「な…ッ!?そうだ!誰だと思ったんだ!!」
夏目のいきなりの言葉にムッとする沙羅。
夏目が驚くのも無理はない。
先ほど見た沙羅は泥だらけで顔もよく見えないほどだった。
だが、今の沙羅はパッチリとした大きな瞳に
ほどよく色付いた頬。
透き通るようなに白い肌は
腰まである黒髪をより一層引き立てた。。
簡単に言えばかなりの美少女。
サ「ところでキツネは…??」
ナ「あぁ…窓の外だよ。預かってからずっとそこに居るんだ。」
夏目が指を指した所を見ると
確かにぼんやりと外を眺めているキツネが居た。
サ「白(ハク)!!」
沙羅がそう呼ぶとキツネは驚いたように後ろを振り向いた。
ハ「沙羅ッ!?」
沙羅は白をぎゅぅと抱き締めた。
ナ「えぇ!?そのキツネ喋れるのか!?」
サ「え…??知らなかったの??」
夏目の言葉にきょとんとする沙羅。
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