580人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ
ナ「あぁ…」
ニャ「私は知っとったぞ。」
ナ「えぇ!?」
サ「ふっ…あははははッ!!」
ニャンコ先生と夏目のやりとりを聞いて笑う沙羅。
ハ「隠していてすまない…。我の名は『白』。沙羅は我の友人…そして我は沙羅を護者。」
ニャ「夏目、この妖はかなり大物だぞ。なんせこの小娘は白巫女だしな。」
ナ「ああ…。そう言えばその白巫女ってなんなんだ??」
夏目は白とニャンコ先生を交互に見ながら尋ねる。
ニャ「なんだお前。そんなことも知らんのか。」
ニャンコ先生は呆れ気味に言う。
ナ「仕方ないだろ。」
ニャ「白巫女と言うのはな、巫女の中でも霊力を特に持った者のことを言うのだ。」
ハ「だが、沙羅は今まで白巫女より遥かに霊力が高い。妖の世界では知らないものは居ないからな。」
ナ「すごいんだな…沙羅は…だから妖も見えるのか…」
サ「この力のせいで私の居場所はないけどね…」
そう言う沙羅の眼には悲しみに満ちていた。
サ「夏目の話は最近よく聞いている。何でも祖母レイコの友人帳を持っていて名前を返還しているとか…」
ナ「あぁ…そうだ。」
その時、部屋をノックする音が響いた。
最初のコメントを投稿しよう!