妖怪

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一人の少年が猫と会話をしながら歩いている。 その少年の名前は ──夏目 貴志 ??「夏目!!まんじゅうが食いたい。」 そして今喋ったのはニャンコ先生。 またの名を斑。 ナ「だめだ。昨日食べただろ!ニャンコ先生そろそろダイエットしないとヤバいぞ??」 ニャ「失礼な!!私のどこが太っていると言うんだ!?」 そんな他愛のない会話をしていた時、道端で白い毛玉が目に入った。 よく見ると毛玉の正体はキツネだった。 ナ「うわあ!?ニャンコ先生どうしよう!!キツネが死んでる!!」 夏目はキツネを抱き抱えながら慌てふためく。 ニャ「安心しろ夏目。そのキツネは生きている。それに良く見ろ。そやつは妖だ。」 ナ「え…??」 思わず間抜けな声が出る夏目。 ニャ「普通キツネと言えば毛並みは黄色。でもそやつの毛は白だ。」 ナ「ほんとだ…」 確かに。 落ち着いて見るとキツネの毛は真っ白だ。 それにキツネと言ってもかなり小さい手乗りサイズ。
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