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紫は麗に歩み寄り抱き抱える。
シ「麗…」
レ「し…き…よかった…怪我…しな…くて…」
シ「麗…お願いだ…死なないでくれッ…」
そう言い涙を流す紫。
レ「泣かないで…」
麗は紫の頬を両手で包む。
シ「麗…私は…麗を誰よりも愛している…」
レ「私もよ…紫を愛してる…大好き…よ…紫…」
その時、紫の頬を包んでいた手がスルリを落ちていった…
シ「麗…??麗…??」
紫は麗の体を揺らす。
麗は安らかな顔で眠っていた。
もう二度と麗は目覚めることはなかった――――
シ「うあ゙ぁぁぁ―――!!!!!!」
麗が居なくなってから、私は叫び、泣きつづけた。
毎日…毎日…
悲しくて…悲しくて…
次第に私は…
人間を憎むようになった…
人間のせいで…麗は…
人間なんて嫌いだ…
憎い…人間が…
憎い…
そして、私は次第に自我を失い、化け物と化してしまった…
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