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ラミア「何かあるの?ここで13軒目なの」
「あ~昨日から祭りがあってねぇ…収穫祭みたいなもんなんだけどさぁ領主様が来て下さってるんだ、しかも…噂じゃあ花嫁を探してるらしいんです」
なるほど…
羅刹「祭り?…それでか…。花嫁ってのは?」
「えぇ、この地域の領主様は大層立派な方でね、この街が繁栄してるのもその方のおかげなんです、そして今年で20歳を迎えるんですがね、この祭りでダンスパーティーやら催しを開いて自分に合った花嫁を探したいらしいんです」
ラミア「領主さまなら、もっと貴族とか格式の高い令嬢と結婚するものじゃないの?」
ただの興味本位で聞いてみた
「そこがこの領主様の素晴しいところなんです!貴族でありながら、街のことを第一に考える!そこで街の人間から身分関係なく、領主様が自ら(みずから)花嫁を選びたいとおっしゃったらしんです」
ラミア「へ~変わった貴族もいるのね」
「えぇ、けどたまにこの街にも来て街に問題ないか、私らが困ってないかよく見てくださるんです」
ラミア「良い領主様ですね…」
「ええ!そりゃあもう!」
店主が興奮した面持ちで答えた、よっぽどこの領主が好きなんだと思った
羅刹「けど、それで此処まで混むものか?」
「まぁ貴族のしかも領主様の妻になれるってことで近くの街や村からも沢山人が着てるんですよ」
羅刹「あ~畜生、タイミングが悪かったか…、邪魔したな」
そういって羅刹は宿を出て行く、私も店主に一礼し羅刹の後を追う…ちょっと目を離すとすぐに迷子になるから…
羅刹「祭りねぇ…とりあえず飯食べるか」
ラミア「うん…」
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