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さっきまで暗かった廊下がパッと明るくなる
そしてその視線の先には長野先輩から聞いていた小さな茶色いテーブル
その上にはお目当ての原稿が…
「あ、あった…」
良かった…
そう安堵の息をついた瞬間ーー
「帰るの?」
後ろから急に声をかけられ振り替えると、そこには当然見たことのない男の人が…
「だ、誰ですか?」
普通に考えれば上條先生なんだろうけど…
長野先輩が言ってた上條先生は人と接するのが嫌いな人らしいし…
「あ、あの、こんなことを聞くのもなんなんですが…上條先生でしょうか?」
違ったらどうしよう…
あたしの心臓はドキドキと音をたて、男の人の回答を待つ
が、男の人の表情は冷たいまま変わらない
「さぁ…
どうだと思う?」
と、だけ言ってリビングへと入って行ってしまった
あ、あれ?それだけ…?
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