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「すいませんっっ!」
あたしは何度も頭を下げて何度も長野先輩に謝る
こんなことしても長野先輩には見えてないってわかっていても、ついつい下げてしまう…
「いい?榊。
今から言うことよく聞きなさい」
「はい…」
長野先輩は怒鳴り疲れたのか、声にさっきまでの元気がない
こんな声にさせるまで怒らせてしまったあたしって…
「家に入ると廊下に茶色の小さなテーブルがあるわ。
そこに上條先生の原稿が置いてあるから、それを持っていきなさい」
「えっ!?直接もらうんじゃないんですか?」
「アンタね…
15分も遅刻してるのよ?
先生がそんな悠長に待ってくれてるわけないに決まってるじゃない」
う、うそ…
上條先生に会えると思って、いつもより念入りにお化粧や髪の毛のセットしたのに…
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